安全性は?

豊胸手術の方法を選ぶに当たり、まず最初に注意しなければならないのはヨーロッパの最高安全基準 「CEマーク」を満たしているのかです。
「CEマーク」は、ヨーロッパの各国間で安全性や健康について定める厳しい基準を満たした物のみに許可されるマークのことです。
このマ−クは多くの分野で設定されており、中でも医療関連の分野においては、CEマ−ク取得の更新が1年毎の更新基準になるなど、他の分野に比べ安全基準については特に厳しい基準が設けられています。

豊胸手術でその安全性を注意しなければならないのは人工乳腺挿入法です。
人工乳腺挿入法で使用するバックの中身は「生理食塩水」「シリコンジェル」「コヒーシブシリコン」「ハイドロジェル(CMC)」などがあります。 これらバックの生産国はヨーロッパが主ですが製造元により製品の価格が違い、耐久性・安全性も大きく異なります。

生理食塩水バッグ
生理食塩水は点滴等に用いられる人体の体液に近い成分で身体に安全・無害です。 人工心肺と同じ素材のシリコンバッグに、完全無菌処理を施した人間の体液と同じ成分の生理食塩水を用いた美容整形です。万一バッグが破損して漏れても生理食塩水は人間の体液に近いため人体への悪影響はありません。比較的に切開幅 (傷跡) が最小限に抑えられますし、バストの大きさも注入する生理食塩水の量を加減することで微調整が可能です。 しかし、中身が純粋な液体なので、他のバッグほど自然な乳房を形成できない場合がありますし、あらかじめ生理食塩水を満たしてあるバッグではないため、他のバッグに比べ耐圧性や耐久性に若干の弱さがあることが考えられ、その耐久性は10〜15年という報告もあります。仕上がりの満足度にはマッサージが大きく関係しており、術後の自己管理が重要になります。

シリコンジェルバッグ
シリコン自体は現在広く医学の世界で人工関節とか人工の心臓弁としても利用されているものです。 カプセル拘縮などいろいろな問題をかかえている乳房増大術ですが、現実には世界中で毎年何十万という方がこの手術を受け満足されている方も多い手術です。 最も伝統のある代表的なバッグで、世界的に使用されていますが、1992年米国食品医薬品管理局(日本の厚生省にあたる)が、シリコンジェルバッグの内容物が、乳がんや自己免疫疾患を引き起こす可能性があるとのことで使用中止要請が出されました。
その後、シリコンジェルバッグと乳がんや自己免疫疾患との因果関係は否定され、再び使用が始まりました。 このような経緯のある、シリコンジェルバッグは、人工心肺にも使われるシリコン製のバッグに、シリコンを入れたものです。その特徴は非常に柔らかい素材で、自然な感触であるが、万が一バッグが破損した場合、シリコン事体の粘着性が強く取り除くために広範囲の胸部切開が必要となる可能性があります。また、術後の定期検診などもが欠かせません。

コヒーシブシリコン (ユーロシリコン)
コヒーシブとは「硬く結合した」という意味で、通常のシリコンより硬いものを指します。バッグが破れても安全だというのが製品のウリですが触り心地は硬くなります。硬いため小さな切開からは入れづらくワキの切開が大きくなります。 従前のシリコンジェルバッグは、バッグ破損時に、内容物のシリコンジェルが体内に漏れるというデメリットがありました。このシリコンジェルバッグの短所を改良した新しいタイプのシリコンバッグがコヒーシブシリコンです。このコヒーシブシリコン (ユーロシリコン)は、破損した場合でも、内容物がシリコンの凝集率が高く、ジェル状に固めた素材で作られているため、体内に漏れ出さないことが特徴です。 つまり、コヒーシブシリコン (ユーロシリコン) は、シリコンジェルバッグのデメリットを改善し、より安全性を高めたものです。 中身はシリコンジェルですが、万が一バッグが破れた場合でも漏れ出さないように改良を加えた点です。

CMCバッグ
ハイドロジェル(CMC)については人体にどのような悪影響を及ぼすかわからず感染の危険性もあります。現在その安全性が疑問視されておりフランス・イギリスではでは使用中止命令が出ています。 日本でも日本美容外科学会から使用の自粛が呼びかけられています。 CMCバッグはハイドロジェルバッグの一種で、内容物であるカルボキシメチルセルロースは食品にも含まれている人体に安全な天然の水溶性物質で、万一バッグが破損して漏れても体内にすべて吸収され、身体に害を及ぼす心配がありません。従来のハイドロジェルバッグよりも、触感、安全性ともに進化したもので、見た目だけでなく、触った感じも自然です。







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